社会心理学者の三隅二不二(みすみ じふじ)が1966年に提唱した、日本発のリーダーシップ理論です。企業組織を中心に、20年ほどかけて15万人以上を対象に調査を重ねて作られました。
この理論の中心は、リーダーの働きを1つの能力として測らないところにあります。集団が成り立つには2つの別々の働きが要る、と考えます。1つは P機能(Performance)で、目標を示し、計画を立て、進み具合を見て、水準を保つ働き。もう1つが M機能(Maintenance)で、気持ちを汲み、対立を収め、話を聞き、居やすい場を保つ働きです。
この2つの高低で、リーダーは4つの型に分かれます。両方高い PM型、Pだけ高い Pm型、Mだけ高い pM型、両方低い pm型です。大文字が高いほう、小文字が低いほうを表します。
★そして、この理論のいちばん実用的な知見が「短期と長期で順位が入れ替わる」ことです。短期の成績は PM型 → Pm型 → pM型 → pm型 の順に良くなりますが、長期では真ん中の2つが入れ替わり、PM型 → pM型 → Pm型 → pm型 になります。引っぱるだけの上司は短期で強く、支えるだけの上司は長期で強い、ということです。
★当サイトが「上司レベル◯点」という合計点を出さないのは、この入れ替わりが理由です。P が高くて M が低い人と、その逆の人は、足すと同じ点になります。合計点は、この2つの型の違いを丸めて消してしまいます。